投資顧問会社の株式会社G&Dアドヴァイザーズが運営するWebサイト

株式会社G&Dアドヴァイザーズ
関東財務局長(金商)第1756号
一般社団法人 日本投資顧問業協会 会員番号第012-02487号

営業時間 平日 8:30~18:00

03-6417-4257

2024年2月9日

相場の見立て・展望(2月9日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
日米株式市場共に非常に強い動きとなっています。2月8日のNYダウは3日続伸し、前日比48.97ドル(0.12%)高の38726.33ドルと、連日で過去最高値を更新しました。ナスダック総合株価指数も3日続伸し、同37.07ポイント(0.24%)高の15793.72ポイントと、2022年1月以来の高値で終えました。そして、S&P500種株価指数は同2.85ポイント(0.05%)高の4997.91ポイントと、過去最高値で終えました。一時は5000.40ポイントと、心理的な節目として意識される5000ポイントを初めて上回る場面がありました。

この日は、半導体設計のアーム・ホールディングスが前日比36.99ドル(48.06%)高の113.95ドルで取引を終えました。同社に関しては、前日夕発表の四半期決算が市場予想を上回ったことが買い材料になりました。この急騰劇が、投資家心理を強気に傾けさせ、AI・半導体関連中心に買いが波及しました。そしてそれが、全体相場を押し上げました。

ちなみに、米調査会社コンファレンス・ボードが、2月8日発表した2024年1〜3月期の最高経営責任者(CEO)信頼感指数は53でした。経済の先行きに対する楽観と悲観の境目である50を上回るのは2022年1〜3月期以来2年ぶりのことだそうです。また、米ペンシルベニア大学ウォートン校教授で投資運用会社ウィズダムツリー・インベストメンツの上級アドバイザーを務めるジェレミー・シーゲル氏は、8日夕、米CNBCのインタビューで、「現時点で、長期投資家にとって米株式相場が過大評価されているとは全く思わない」と述べたとのことです。米企業のトップも、投資のプロも、経済・株式市場の先行きに関して、「強気」、且つ「楽観的」のようです。

一方、2月9日の日経平均は続伸し、前日比34.14円(0.09%)高の36897.42円でした。一時37287.26円まで上昇する場面がありました。取引時間中に37000円台をつけるのは約34年ぶりのことです。前日の米株高に加え、ソフトバンクグループ(9984)の急伸が日経平均を押し上げました。ソフトバンクグループの終値は前日比641円(8.72%)高の7991円と、1銘柄で日経平均を128.07円押し上げました。一時は前日比15.33%高の8477円と昨年来高値を更新しました。ソフトバンクグループは、アーム株を約9割保有する大株主です。米国市場でのアーム株の急騰が、買い材料視された結果です。

日経平均は、前述のように2月9日に37287.26円をつけ、1月23日の36984.51円を上抜きましたので、新たな上昇局面に入ったとみています。押し目限界は25日移動平均線(9日現在35794.41円)です。需給関係は、引き続き、圧倒的に買い方有利・売り方不利とみています。このため、日本株については、「上がり易く、下がり難い」状況が続く見通しです。「押し目は買い」という意識で相場に参加するべきとの考えは不変です。また、買いの主体が海外勢中心のため、個人投資家好みの小型・グロース株には資金は回ってこないと思います。よって、引き続き、決算発表を無事に通過した、優良大型株に注力することをおすすめします。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

一覧に戻る

ヘルプ

当サイトに多く寄せられるご質問を項目ごとにまとめました。各種サービスについてもご案内しています。

質問と回答一覧

お問い合わせ

ヘルプで解決できない問題や、直接サポートセンターとやり取りをしたい場合はこちらをご利用ください

お問い合わせ