こんにちは伊東です。
今回のコロナも欧米ではかなり大変なことになっているようですが、今度は再度の日本に危機が来るのでしょうか?
非常に怖い局面となってきましたが、得てして株式市場は底堅く売り目線の投資家には厳しい週末となった事でしょう。
今回の上げの主役でもあったファンドの巻き返しに始まり、日経平均などの指数が安い事から地銀や損保、生保などの時価評価が厳しくかなりの額の買い付けお化粧買いが入っているようです。
20年ほど前の金融危機の際もこのようなお化粧買い所謂ウインドウドレッシングが盛んに行われた事が記憶に新しいです。
単純に言えば配当の再投資という構図になるのですが今回はどうなんでしょう、、、、
まあ日銀にせよ、年金などにしても株価の上がる事は良い事なのでしょうが無理やりこのような事をすると今後の市場への歪みになりかねませんので程々が良いですかね。
まずファンドの解約による巻き戻しですが怖いのが、結局元をただせば外国勢のファンドは成長していない産業の銘柄をこれだけの数の空売りを仕掛けていたかと思うと本当にゾッとします。
ですので数年前などのアベノミクス絶頂期に225銘柄ばかりが上昇しTOPIX型が全く上がらずパフォーマンスが悪かったわけですね。
今回の上げの主役は通信を筆頭に電鉄や鉄鋼、地銀、食品など成長路線とはとても思えない様な株ばかりの上昇が目立っておりますので今後このような株式が再度売りなおされるのかそれとも空売り比率の高まりから再度上昇してしまうのかは本当に見ものですね。
ただ不自然な上げは株式市場では必ずと言って良いほど修正されますので、今後も監視して行きたいですね。
話は戻りますが今回の中国武漢市が発端となったコロナウイルスの猛威は今となってはアメリカが一番の感染者数となり、死者数はイタリアがトップとなっているようです。
ここからの経済や市場のシナリオはトランプ氏はどうもイースター休暇までの都市封鎖をイメ―ジしているようですがどうなる事やらと言った感じです。
日本にとってはやはり東京都心部の封鎖になるか否かが焦点となりそうですのでここに注意するほかないですね。
株式市場は常に世の中の先行指標でもあり先に動き出す習性がありますので今後の感染者の拡大の恐怖も現在の株価のように徐々に落ち着いてきてほしいですね。
一先ず一都三県などは今週末不要不急の外出を控えなければいけませんので皆様もご自宅でごゆっくり過ごされて下さい。
基本まじめな日本人ですので規則を守り感染のスピードが止まることを祈りましょう。
バッタが徐々に中国のシルクロードに沿って襲来しているそうです【4997】日本農薬【4996】クミアイ化学工業 日本の農薬が活躍する日も近づいて来たようです。
今週もお疲れさまでした。
2020年3月27日
【3/27】お化粧買い
- 投資調査部部長
- 伊東 聡
- 投資調査部部長
- 伊東 聡
東京都出身。高校を卒業後、証券会社の場立ちを経験し取引所内での自己売買(ディーリング)からシステムに移行するまで当時の店頭株(ジャスダック)専門のトレーダーを経験。25年近い証券ディーラー人生。経歴や武勇伝は数知れず、5分で8000万円やられた経験の一方で、月に3億円近い利益を上げた経験も。「Yahooファイナンス」や夕刊フジ「株ワングランプリ」でも活躍。本人曰く「三度の飯より株が好き」
- 証券会社のディーリング部に在籍し、株式売買の経験があるものを証券ディーラーと呼称しています。