投資顧問会社の株式会社G&Dアドヴァイザーズが運営するWebサイト

関東財務局長(金商)第1756号
株式会社G&Dアドヴァイザーズ

営業時間 平日 8:30~18:00

03-6417-4257

2020年11月20日

相場の見立て・展望(11月20日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
前回当コラムで、“日経平均については、「10月30日の22948.47円で当面の底入れを果たした。その後、5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線をあっさり上回り、パーフェクトオーダーを継続しているため、強力な上昇トレンドが発生中。好需給を背景に、今後も順調に上値を追う!」というのがメインシナリオです。このシナリオは25日移動平均線を下回らない限り、維持します。それまでは、日経平均に対しても「強気」一択です。”としました。

しかし、今回、メインシナリオを若干修正します。「日経平均については、11月17日の26057.30円で当面の天井を付けた。5日移動平均線を下回り、5日移動平均線・25日移動平均線・75日移動平均線のパーフェクトオーダーは崩れた。これは、強力な上昇トレンドが一旦小休止したサインとみる。当面は短期的な過熱感を冷ますべく、調整局面が続き、目先の底値を模索する!」というのがメインシナリオです。

一方、東証マザーズ指数に関しては、前回、「東証マザーズ指数は、11月2日の1146.76ポイントで当面の底入れを果たした。そして、MACDが買い転換したため、需給が劇的に改善し上昇ピッチを加速させて、最終的にはパーフェクトオーダーを回復させる!」という展開がメインシナリオです。」としましたが、これも修正します。なぜなら、MACD(12日-26日)が買い転換したのに、全く力強い上昇力が感じられないからです。

よって、今回は、「東証マザーズ指数は、11月2日の1146.76ポイントで当面の底入れを果たしたか否かは微妙な情勢となっている。現在は、75日移動平均線の攻防となっている。同線を明確に割り込まなければ、反発機運が高まる見込み。その場合は、まずは25日移動平均線が第1戻メド。しかしながら75日移動平均線を明確に割り込むようだと、まずは心理的節目の1000ポイント付近までの下落を覚悟したい。その意味では、マザーズ指数は正念場を迎えている。」というのがメインシナリオです。

ちなみに、11月20日の東証マザーズ指数は前日比0.32(0.03%)ポイント安の1198.36ポイントと、小幅ながら3日ぶりに反落しました。5日移動平均線(20日現在1232.13ポイント)、25日移動平均線(同1232.13ポイント)を共に下回っている一方で、75日移動平均線(同1186.21ポイント)は上回っています。つまり、「パーフェクトオーダー(短期・中期・長期の3本の移動平均線が順番にキレイに同じ方向に並んでトレンドが発生している状態)」は依然として崩れています。

つまり、まとめると、日経平均に代表される大型株に関しては「押し目買いのタイミングを待ちましょう!」、一方、マザーズに代表される小型株に関しては、「反発、底割れの確率は五分五分のため、万が一、底割れしても大丈夫なように資金管理をしておきましょう!」ということになります。

米大統領選挙後の日米株式市場の急騰の主因は、「ワクチンの普及による早期の経済正常化期待の高まり」でした。このため、「実際にワクチン承認が実現」ということになれば、まずは米国株式市場が「目先の好材料出尽くし」となる可能性は決して低くはないとみています。「噂で買って、事実で売る」というウォール街の格言を想起しておきたいところです。なお、これは中期のトレンドが上向きの中での、短期的なスピード調整のきっかけに過ぎないともみています。ですから、その押し目は、当然私は買い目線です。ですからそこは、「初押しは買い」で対応しましょう。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

一覧に戻る

ヘルプ

当サイトに多く寄せられるご質問を項目ごとにまとめました。各種サービスについてもご案内しています。

質問と回答一覧

お問い合わせ

ヘルプで解決できない問題や、直接サポートセンターとやり取りをしたい場合はこちらをご利用ください

お問い合わせ