投資顧問会社の株式会社G&Dアドヴァイザーズが運営するWebサイト

関東財務局長(金商)第1756号
株式会社G&Dアドヴァイザーズ

営業時間 平日 8:30~18:00

03-6417-4257

2020年11月13日

相場の見立て・展望(11月13日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
11月13日の東証マザーズ指数は前日比23.54(1.93%)高の1245.00ポイントと、大幅に3日続伸しました。5日移動平均線(13日現在1224.21ポイント)、75日移動平均線(同1170.98ポイント)を共に上回っている一方で、25日移動平均線(同1261.03ポイント)は下回っています。つまり、「パーフェクトオーダー(短期・中期・長期の3本の移動平均線が順番にキレイに同じ方向に並んでトレンドが発生している状態)」は依然として崩れています。

しかしながら、13日現在のMACD(12日-26日)はマイナス5.22、シグナル(9日)はマイナス6.38、ヒストグラム(=MACD -シグナル)はプラス1.17と前日のマイナス1.28から上昇しプラス転換し、「買い」転換しました。よって、「東証マザーズ指数は、11月2日の1146.76ポイントで当面の底入れを果たした。そして、MACDが買い転換したため、需給が劇的に改善し上昇ピッチを加速させて、最終的にはパーフェクトオーダーを回復させる!」という展開がメインシナリオです。もちろん、今後、75日移動平均線を割り込むか、11月2日の1146.76ポイントを割り込むケースでは、このシナリオは崩壊します。それまでは、東証マザーズ指数に対しては「強気」一択です。

ところで、13日の日経平均は9日ぶりに反落し、前日比135.01円安の25385.87円でした。日経平均は11月2日から12日まで8連騰し、終値ベースで2543.75円(11.07%)も上昇しました。流石にこれはスピード違反でしたので、13日の上昇一服は当然でしょう。

日経平均については、「10月30日の22948.47円で当面の底入れを果たした。その後、5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線をあっさり上回り、パーフェクトオーダーを継続しているため、強力な上昇トレンドが発生中。好需給を背景に、今後も順調に上値を追う!」というのがメインシナリオです。このシナリオは25日移動平均線を下回らない限り、維持します。それまでは、日経平均に対しても「強気」一択です。

当コラムの読者の皆様は、ここは素直に現在の「上昇トレンド」を友人にして、ぜひ、株式式投資で儲けてください。米製薬大手ファイザーなどが11月9日、開発中の新型コロナウイルスワクチンに関して、予防の有効性が9割を超えたとのデータを発表し、実用化への期待が高まっています。投資家心理が改善しているため、「基本、押し目は買い!」でしょう。

確かに、米国で新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多ペースで続き、経済活動を停滞させるとの不安が強まっていることは事実です。そして、バイデン氏のコロナ対策チームは11月11日、全米での4~6週間の都市封鎖(ロックダウン)によって感染を抑えられるとの見方を示したそうです。ですが、ミネソタ大感染症研究政策センター所長でチームに加わったマイケル・オスターホルム氏は「政府がその間失われる所得を補填できる」と話したと伝わっています。このため、仮にロックダウンが実施されたとしても、政府の積極的な財政支出や、FRBの超絶金融緩和策により、米経済への影響は限定的だとみています。

一方、足元で日本でも感染者が拡大中です。しかしながら、欧米のような酷い状況ではないため、再び「緊急事態宣言」が発令されることや、国内旅行の需要喚起策「Go To トラベル」事業の見直しもないと考えています。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

一覧に戻る

ヘルプ

当サイトに多く寄せられるご質問を項目ごとにまとめました。各種サービスについてもご案内しています。

質問と回答一覧

お問い合わせ

ヘルプで解決できない問題や、直接サポートセンターとやり取りをしたい場合はこちらをご利用ください

お問い合わせ