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関東財務局長(金商)第1756号

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2020年7月3日

相場の見立て・展望(7月3日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
3日の日経平均は前日比160.52円(0.72%)高の22306.48円でした。今週の日経平均は6月29日に22255.05円で寄った後、6月30日の22448.30円週高値、6月29日の21969.59円が週安値でした。週足のローソク足の実体は51.43円で、小陽線となりました。

日本株が堅調な主因はここ最近米国の経済指標が良好なものが相次いでいるからです。6月29日発表の5月の仮契約住宅販売指数は前月比44.3%上昇と市場予想の15%上昇を大幅に上回りました。6月30日発表の6月の消費者信頼感指数は98.1と前月から急回復し、市場予想の91.0程度も大きく上回りました。

また、7月1日発表の6月のISM製造業景況感指数が52.6と、市場予想の49.5を上回り、好不況の境目である50を4カ月ぶりに上回りました。そして、2日発表の6月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比480万人増と、市場予想の290万人増を大きく上回り、失業率も11.1%と前月の13.3%から低下しました。

その一方で、日米の株式市場の上値圧迫要因となっているのが新型コロナウイルスの感染再拡大です。米国では1日に新型コロナの新規感染者数が5万人を超え、過去最多となっています。このような状況下、フロリダ州やテキサス州では感染阻止のため経済再開を巻き戻す動きがでています。また、全米で最大の経済規模を誇るカリフォルニア州では同州の75%の人口を占める地域でレストランの店内営業が中止となったそうです。

このため、米国ではこのまま新規感染者数が増加し続け、更に多くの州が経済再開を巻き戻す動きを加速させると、市場が期待する経済のV字回復期待が大幅に後退しかねない状況が続いているのです。

一方、日本でも、「東京都内で3日明らかになった新型コロナの新規感染者数は120人以上」と報じられています。ただし、東京都内では前日2日に、新型コロナの感染者が107人確認されましたが、小池百合子都知事は店舗などへの休業要請には慎重な姿勢を示しています。この点は米国と違い、経済活動が再び鈍化する可能性が低いという点でややポジティブです。

しかしながら、7月1日、菅官房長官は「最悪の場合には再び緊急事態宣言を発出する可能性がある」として、感染状況を注視していく考えを示しています。このため、今後、新規の感染者数が加速するようなら、市場は再度の緊急事態宣言の発出に怯えることになるでしょう。

ところで、「良好なマクロ指標」と「コロナ感染拡大」が綱引きする状況下の米国では、2日のVIX指数は前日比0.94(3.28%)安の27.68、VIX3Mは前日比0.81(2.56%)安の30.87で、VIX/VIX3Mレシオは前日比0.01(0.75%)安の0.90と安定して「1」を下回っているので、買い方にとって良好な状況が維持されています。

以上のことから、米国株については、「VIX/VIX3Mレシオが恒常的に1を上回り続けない限り、急落リスクは低い。しかしながら、米国内の新型コロナウイルス感染再拡大が続く限り、上値も重い。」と、引き続きみておく必要があるでしょう。ただし、コロナ感染拡大でも成長が期待できるハイテク株は強く、「相対的に弱いNYダウ・相対的に強いナスダック総合指数」という構図も続く見通しです。

一方、日経平均に関しては、6月9日の23185.85円からの調整は15日の21529.83円でいったん一巡し、現在は値幅ではなく日柄調整をしていると認識に変更はありません。3日のMACD(12日−26日)は191.49、シグナル(9日)は310.42と、デッドクロスしています。この指標も、引き続き日経平均の調整局面継続を示唆しています。そして、3日の日経平均終値(22306.48円)は、25日移動平均線(3日現在22451.46円)を下回っています。これも調整局面を示していると考えます。

以上のことから、当面の日経平均に関しては、「調整」が続き、上値メドは6月9日の23185.85円ということになるでしょう。ただし、5日移動平均線(同22171.47円)を明確に割り込むようだと、6月15日の21529.83円を目指すことになりそうです。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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