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関東財務局長(金商)第1756号

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2020年6月12日

相場の見立て・展望(6月12日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
11日の米国株式市場は急落しました。NYダウは、前日比1861.82ドル(6.89%)安の25128.17ドルでした。下げ幅は過去4番目の大きさでした。ナスダック総合株価指数は前日比527.62ポイント(5.3%)安の9492.73ポイントでした。

この日の下落に関しては、(1)FRBが10日まで開いたFOMCで雇用の回復ペースが鈍くなる可能性を指摘したこと、(2)米原油先物相場の大幅下落、さらに、(3)南部テキサス州など早い段階で経済再開に踏み切った州を中心に6月に入って新型コロナの感染が再拡大し、新型コロナウイルスの感染「第2波」が現実味を帯びていることが嫌気された、結果と解説されています。

ですが、私は、「米国株式相場は3月後半以降、短期間で急速に上昇してきたため、11日はあれこれ理由をつけて大量の利食い売りがドカッと出ただけのこと」と現時点では考えています。ただし、11日のVIX指数は前日比13.22(47.95%)高の40.79でした。また、VIX3Mは前日比10.86(36.73%)高の40.43で、VIX/VIX3Mレシオは前日比0.08(8.21%)高の1.01でした。同レシオが1を上回ってきたので米株式相場は下値不安が強まってきたことは事実です。

もちろん、今後、同レシオが恒常的に1を上回るようなら、現在の「強気」の相場想定は変更します。しかしながら、現時点では1を超えたことは一時的なことであり、すなわち、11日の下落は、中期的な上昇トレンドの中での短期的なスピード調整に過ぎないとみてます。

一方、11日の日本でも、プット・コールレシオは1.23と前日の0.47から大幅に上昇しました。また、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は131.64%と、過熱感は相変わらずでした。このような状況で、11日の米国株の急落を受けた12日の東京株式市場では当然のことながら売り注文が殺到しました。日経平均は一時21786.93円と、ザラ場中として1日以来、約2週間ぶりに22000円大台を割り込む場面がありました。

12日の日経平均は下げ幅を縮小させたとはいえ、12日のMACD(12日−26日)は722.31、シグナル(9日)は754.53と、デッドクロスしています。よって、日経平均は調整局面入りした可能性が高そうです。ただし、日経平均が25日移動平均線(12日現在21481.56円)を上回り続けている限り、3月19日の16358.19円を起点にしたリバウンド相場は継続しているとみてよいとの考えは不変です。当面の日経平均に関しては、25日移動平均線(同21481.56円)と5日移動平均線(同22834.49円)との間で、膠着し調整するというのがメインシナリオです。

ちなみに前回も指摘しましたが、日経ダブルインバース上場投信(1357)(通称:ダブルインバ)の信用買い残が積み上がっています。このダブルインバースの3月13日時点の信用買い残は2168万1410口でした。それが、6月5日には約5.19倍の1億1242万1476口までに膨らんでいます。一方、3月13日に1531円だった価格は6月5日には777円にまで下落しています。そして、6月12日の終値は815円です。

一方、日経平均ブル2倍上場投信(1579)(通称:ダブルブル)の信用売り残も積み上がっています。これの3月13日の売り残は7万4000口でしたが、6月5日には約3.79倍の28万270口になっています。3月13日に12590円だった価格は6月5日には21370円にまで上昇しています。そして、6月12日の終値は20250円です。そして、6月5日時点の買い残は22万1330口で、信用倍率は0.79倍と、1倍を下回り売り長となっています。ここ最近の日証金ベースの貸借倍率も恒常的に1倍を下回り、連日逆日歩が発生しています。

日経平均は6月9日の23185.85円が目先天井となり、12日には21786.93円まで1398.92円(6.03%)下落する場面がありました。また、12日終値は22305.48円です。ですが、この程度の下落では、日経平均が下がる方向に賭けた投資家は非常に苦しい状況は続いているとみてよいでしょう。

おそらく、売り方が一息つけるのは、日経平均が25日移動平均線を割り込むことが最低条件だとみています。逆にいえば、日経平均が25日移動平均線を上回っている限り、買い方有利の需給が継続するでしょう。だからこそ、多少の急落場面があったとしても、引き続き、明確な「売りサイン」が点灯しない限り、「上昇トレンドに乗り、上昇トレンドを友達にしたポジション」を構築することに集中するべきだと思います。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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