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2020年6月5日

相場の見立て・展望(6月5日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
日米共株式市場は相変わらず堅調です。5日の日経平均は5日続伸、前日比167.99円高の22863.73円でした。値引けとなり、終値ベースでは2月21日の23386.74円以来、およそ3カ月半ぶりの高値で今週の取引を終えました。

一方、4日のNYダウは4日続伸、前日比11.93ドル高の26281.82ドルでした。景気敏感株が買われ、ダウは引け際にプラスに転じました。なお、4日のVIX指数は前日比0.15(0.58%)高の25.81でした。また、VIX3Mは前日比0.06(0.21%)安の28.85で、VIX/VIX3Mレシオは前日比0.01(0.79%)高の0.89でした。同レシオが1を下回っているので米株式相場は非常に好調といえます。

一方、5日の日本でも、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は138.53%と、過熱感を伴いながらも、強気相場が継続しています。5日のMACD(12日-26日)は764.36、シグナル(9日)は568.03と、ゴールデンクロス状態が維持されています。よって、今後、MACDとシグナルとのデッドクロスが危惧されるような状況にならない限り、日経平均は堅調に推移する見通しです。また、日経平均が25日移動平均線(5日現在20892.19円)を上回り続けている限り、3月19日の16358.19円を起点にしたリバウンド相場は継続しているとみてよいとの考えは不変です。

ところで、日経ダブルインバース上場投信(1357)(通称:ダブルインバ)の信用買い残が積み上がっています。このダブルインバースの3月13日時点の信用買い残は2168万1410口でした。それが、5月29日には約4.33倍の9377万9331口までに膨らんでいます。一方、3月13日に1531円だった価格は5月29日には851円にまで下落しています。そして、6月5日の終値は777円です。

一方、日経平均ブル2倍上場投信(1579)(通称:ダブルブル)の信用売り残も積み上がっています。これの3月13日の売り残は7万4000口でしたが、5月29日には約3.84倍の28万4000口になっています。3月13日に12590円だった価格は5月29日には19560円にまで上昇しています。そして、6月5日の終値は21370円です。そして、5月29日時点の買い残は20万2270口で、信用倍率は0.71倍と、1倍を下回り売り長となっています。ここ最近の日証金ベースの貸借倍率も恒常的に1倍を下回り、連日逆日歩が発生しています。

このように、日経平均が下がる方向に賭けた投資家は非常に苦しい状況に陥っています。確かに現時点でも短期的なテクニカル指標は超過熱しています。そのため、先物でも個別でも「ショート」したくなるかもしれません。しかしながら、今後も安易な「ショート」は控えるべきです。なぜなら、トレンドは「上向き」だからです。引き続き、明確な「売りサイン」が点灯しない限り、「上昇トレンドに乗り、上昇トレンドを友達にしたポジション」を構築することに集中するべきだと考えています。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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