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関東財務局長(金商)第1756号

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2020年2月21日

相場の見立て・展望(2月21日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
前回当コラムで、「当面の日経平均は25日移動平均線を中心にした「もみあい」となりそうです。具体的な来週の日経平均の想定レンジは25日移動平均ベースのボリンジャーバンドマイナス1σ(14日現在23305.13円)〜同+1σの23995.23円とみています。」としました。今週は、ほぼ想定通りの動きとなりました。ちなみに、21日終値は23386.74円、25日移動平均ベースのボリンジャーバンドマイナス1σ(21日現在23226.46円)、同+1σ(同23891.29円)です。来週の日経平均も、この25日移動平均ベースのボリンジャーバンドのマイナス1σとプラス2σの間で膠着するとみています。

一方、米国株式市場は堅調です。確かに、20日のNYダウは反落、前日比128.05ドル安の29219.98ドルでした。また、ナスダック総合株価指数は反落、同66.215ポイント安の9750.965ポイントでした。中国の湖北省が20日、企業の休業を3月10日まで延長することを決めたこと、WHOが20日の記者会見で「まだ安心できない」と述べたこと、そして、ロイター通信が20日、「台湾の鴻海精密工業傘下で、iPhoneを生産する富士康科技集団は新型肺炎の拡大が2020年の売上高を押し下げる」と伝えたことなどが嫌気されました。

しかしながら、前日19日のNYダウは4日ぶりに反発していました。また、ナスダック総合株価指数は3日続伸、S&P500種株価指数は反発しました。この日は、ナスダック、S&P500種とも過去最高値を更新しました。19日付のウォール・ストリート・ジャーナル紙などが、中国政府が新型肺炎の影響を受ける企業に供給網の安定や資金繰りなどで支援すると報じたことが買い材料になった結果です。

このような非常に強い米国株は日本株の強力な下値サポート要因になっています。また、足元の外国為替市場では円相場は下落基調です。主因は、市場予想を上回る米経済指標が相次ぎ、米景気の堅調さを意識した円売り・ドル買いが優勢になっているためです。21日の東京外国為替市場では、国内輸入企業による円売りも出て、9時40分ごろには一時1ドル=112円19銭近辺まで下げ幅を広げる場面がありました。当然この円安も日本株への追い風です。

ただし、茂木敏充外相は21日の閣議後の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を巡り「これまでに確認したところ9カ国の関係当局が日本を含む感染者が所在する国、地域への渡航抑制を呼びかけている」、「米国や台湾の関係当局が日本渡航に関して注意喚起する発信をしている」と表明しています。海外で、日本が新型コロナウイルスの当事国という認識が広がりつつあることは、海外投資家の日本株売りの材料となりそうです。この予想される海外勢からの売りが断続的に出るようだと、米国株高・円安にもかかわらず、日経平均の上値余地は狭まることになると考えています。もちろん、国内主力企業の19年4〜12月期決算内容の多くが低調な内容だったことで、来21年3月期の業績回復期待が大幅に後退していることも、引き続き日経平均の上値抑制要因として意識され続けるでしょう。

ですが、短期的な企業収益悪化を手掛かり材料にして、商品投資顧問(CTA)などトレンド追随型の海外ヘッジファンドが株価指数先物を売り仕掛け、その結果、相場が短期的な下落をしたとしても、中長期的なスタンスでは、「そこは絶好の買い場」になるとの認識に変更はありません。また、物色については、日本国内での新型肺炎感染拡大で直接的なダメージを被る、小売り(特に百貨店)、ホテル、旅行会社(特にクルーズ旅行)、航空会社などへの「逆張り的な買い」は引き続き避けるべきです。あくまでも、「全体相場の下落に連れ安した、新型コロナの業績への影響が限定的な銘柄」か、「新型コロナ拡大が企業収益にプラスに作用する銘柄」だけを狙う戦略を堅持しましょう。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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